岩手県庁の方々と、地域懇談会ということで意見交換をする機会がありました。
私は花巻地区建設業青年部の会長という立場で出席させて頂いたのですが、岩手県からは花巻地区の各センター長,県土整備部の方々、総務部の入札担当の方々が出席され、業界関係からも9人の方々出席されました。
様々な話があった中で、被災地の復興支援に伴う工事の施工確保の問題が議題に上がりました。
確かに、資材が不足すると同時に高騰し、作業員不足の問題もあり、被災地においては従来のように仕事を進められるような状況にはありません。
それを是正していくために、国土交通省では「国土交通省における復旧・復興事業の更なる施工確保対策」を打ち出しています。
施工確保対策: 施工確保対策(PDF)をダウンロード
岩手県としても、こうした施工確保対策に則って対応をしていくそうです。
更に聴いていてなる程と思った対策として、「受注後に想定されるリスク(資材や労務を内陸から持ってくる場合に発生するコスト増)に対して、しっかりと協議対応することが入札条件に明示される」、こんな必要性も示されました。
こうしたリスクを補償してくれるような考え方は、私達施工者にとって本当にありがたい話です。
現在、被災地域で資材が手に入らないとか、入札の不調がどんどん増えているとか、今までには考えられないような状況が発生しています。
前例が無いことだからこそ、可能な限りの想像力を働かして、予防処置のような対応策を事前に検討し実施していく必要があります。
何か問題が起きてからの対応では、そこから更に時間をロスし、全体の復興計画の遅れに直結していくことが容易に想像されるからです。
ただ、「言うは易く行うは難し」の言葉どおり、こうした現状の課題に対する対応方法を、私自身が具体的に提言することはできませんでした。
復旧・復興事業に対する意識をより高めていく必要性を感じた、今日の懇談会でした。
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