4.2(土)に、2名の先生方と共に、住田町の仮設住宅(木材のプレカット,集成材利用)の現場やプレカット工場を回り、住田の多田町長ともお話をする機会を得ました。
住田町及び陸前高田市には、地元の木材を使ったプレカットの工場があって、24時間体制で仮設住宅やその他のニーズに応えるべく、仕事をしておりました。
仮設住宅に関しては、多田町長のお考えの下、100棟を作る計画があるそうです。
震災当日からの陸前高田、大船渡への住田町としての支援実績をお聞きし、とにかく出来る限りの最大限の援助をしようというその思いやりと行動力に深い感銘を受けました。
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この仮設住宅は、2LDKの間取りで、水洗トイレやお風呂もついていて、壁には断熱材も入っています。基礎はプレハブタイプの仮設住宅と同じく木材を使用した簡易タイプで、壁も木材でむき出しになっています。
私は建築の専門家ではないからですが、基礎をコンクリート基礎にして外壁を張れば、10年以上は余裕で持つような市営・町営住宅にも出来そうな感じでした。
かなりなローコストで出来るのですが、現実的には建築の確認申請や土地の問題もあり、申請に時間を有してしまうことが問題だとは思います。
しかしながら、2年で退去しなければならない仮設住宅よりも、今回のような類を見ない震災からの復興が5年、10年、あるいはそれ以上掛かる可能性がある中で、こうした公営住宅も必要ではないかと考えます。
この木材を利用した住宅のメリットは、地元材料が多く使われ、しかも建築に関わる人は全て地元の人間だけでも賄えるということです。
仮設住宅の生産能力も1日に20棟以上出来る話ですので、地元経済の循環を考えても、こうした着目点が大切だと想いました。
地元だけで人手が回らない時は、内地からも応援に入ることも必要でしょうし、サッシや断熱材なども含めた材料の安定的な入荷も必要になります。
こうしたことはクリアーできる範疇だと想いますので、その地域に応じた実情も考慮し、より地元経済を回すための復興支援の一つのあり方として、県でも採用を検討していって欲しいものです。
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