先日高田を訪れた際に、陸前高田社会福祉協議会及び全社共から応援に入っている方とお話をする機会がありました。
そこで話があったのは、陸前高田社会福祉協議会の主要な方々が亡くなり、資料やデーター、通帳までも全てが無くなった中から災害支援活動を始めているということでした。
市からの財政的な支援が今年から無くなったことに加えて、今までの収入源であった介護などのデーターや資料も無くなってしまっています。
現在は外部からの支援(全社共,県社共,その他NPO関係の皆さん)があるので本当に助かってはいるが、こうした収入源が無い中で継続的に組織を維持し、活動をしていけるか不安が大きい現状があります。
現在、災害支援に関する相談窓口やVC(ボランティアセンター)としての機能を有していますが、そうした事務委託費などの経費を頂くなどしながら、なんとか行政のサポートを早急に受けていく必要性を感じました。
また、全社共の応援の方と話をしたのですが、今回の陸前高田の被災状況を考えた場合、今までの阪神大震災や中越沖地震といった従来の考え方に則った支援の仕方では、上手く機能しないと考えているようでした。
今日も高田に行った際に交通渋滞が起こっていましたが、多くの方々が車で被災地に入ることも難しく、ボランティアの受付をするにも現在の場所ではあまりにも狭すぎます。
これは、行政機能も同じで、給食センターや仮設庁舎では、従来の市役所などのスペースから比してもあまりにも小さすぎて、余計に横の連携などが取りづらくなっているように思います。
その方のお話しでは、より内陸に近い別な場所にボランティアの受付拠点を創り、陸前高田の中に各拠点を設けて、全体をサポートするようにしていきたいとの構想でした。
そして、通常のボランティア以上に長期的に被災地の皆様に寄り添って頂けるような活動が必要で、複数の団体や組織と連携しながら、継続的に必要とされるボランティア活動が実施されていくような体制が必要だと話されていました。
ただ、実際に陸前高田に来ても宿泊場所も、ご飯を食べるところも殆どない状況です。従って、こうしたボランティア活動を後方から支援してくれるような活動も、大切になってくるかもしれません。
様々なお話を聴きながら、ボランティアとして求められる部分が、単なる受け身ではなくて、被災者の人達と話をしながら自らニーズを探していくことが大切だと思いました。
被災者の人達からのニーズが出てこないからといって全く無いのではなくて、潜在的なニーズがあってもそれをお願いする気持ちになれないのだと思います。
こちらから、どうな手を差し伸べていくか。そうした意識が大切に想いました。
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