昨日、県議会の先生2名及び地元の元市議の方と3名で市内の各箇所を回りながら話を聞く機会がありました。
その時の話を元に私見を加えて、現在の状況を記載しておきたいと思います。
高田一中は市内でも最も多い800名の方が現在も避難している状況で、今後周囲の避難所との統合が進んでいくことと、仮設住宅に移っていくことの状況を考えても、しばらくはこうした状態が続いていくことと思われます。
食事は、保育所の栄養士の方1名をチーフに、後はボランティアで食事を作っています。今後、こうした専門職の方も仕事に復帰していくことを考えると、自衛隊や給食センターなど公的な形できちんと食事が提供されることが必要だそうです。
現在は冷蔵庫や冷凍庫などの保管施設がある分けでもなく、半ばボランティア的に800名もの方々の食事を作っていますが、これから暖かい季節になる前に、きちんとした管理の下で食事が提供されていかなければ、様々な衛生上の問題も懸念されます。
避難生活が長期化していく中で、生鮮食品や調味料も不足し、日用品も不足している状況です。
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お風呂に関しては、米崎小学校の自衛隊のお風呂に行くのですが、陸前高田市内にこの仮設のお風呂が一つしかないので、まともな順番でいくと、1ヶ月に1度入る計算になるそうです。
ただ、県内の様々なボランティアの方々のご支援を頂き、送迎バス付きでお風呂に行くことが出来ていますので、実際にはもう少しお風呂に入る頻度は高くなっています。
陸前高田市の場合、インフラの中でも水道の復旧が一番大変で、市内の8割をまかなっていた水源が失われ、今後の安定的な水確保が大きな課題となっています。沢水や井戸水などの簡易水道を利用しながら、今後復興を目指していくことになりますが、地域的には井戸水に頼るしかない場所もあり、まだまだ時間が掛かると思います。
在宅の方々も状況把握が進んでいないため、避難所以上に厳しい状況に置かれている人がいるであろうことも心配されていました。
長引く避難所生活の中で、団結力もあり、本当に我慢強く頑張っているという話がありました。
ただ、今後の避難生活だけでなく、学校の問題にしても、何かしらの不便を我慢しながら皆が生活を続けていくことになるため、少しずつでも状況が改善し、何かしらの希望を持てることが大切になりそうです。
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陸前高田商工会に所属している9割以上の会社が無くなってしまった現実の中で、これからどうやって商店街を復活させ町の機能を創ることができるか、イメージ出来ないそうです。
仮設住宅は2年の期限ですが、水産業にしても農業にしても、この短い期間で再建していくことはとても難しいという話もありました。
家に関して、地震保険に入っていたとしても全額保証される訳ではなく、ローンを抱え働く場所も無いような状況下で、本当に生活再建を果たしていけるか、不安が先立つこともその通りだと思います。
こうした先が見えない中で、国が掲げる「夢を持った計画」の前に、現実的且つ具体的な復興のプロセスをまずは早急に示して欲しいと切に願います。
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