先日、駐車場内の横断側溝を修繕する機会がありました。
側溝の上部が破損し段差があるため、車が通過する際にグレーチングが動いて落ちてしまうことがあり、その対策を実施する必要があります。
しかも今回は、なるべく費用を掛けたくないということで、本当に必要最小限な手当のみを実施する必要があり、そこに工夫が必要になりました。
応急処置的な対応で構わないということでしたので、側溝上部を速乾性のモルタルで復旧する方法を採用しました。
写真は、側溝上部を一度取り壊して、復旧するための下準備をしているところです。
復旧するモルタル厚が薄かったり、下に破損したコンクリート部分が残っていると、どうしても後から剥離しやすくなるため、こうしてある程度の厚さ(3cm以上)を壊して確保することが必要になります。
次に舗装側が低くなっていたので、コンパネを加工して型枠代わりにし、横方向に鉄筋も1本配筋して、モルタルを復旧するための下準備を行っています。
横に鉄筋を1本入れることによって、復旧するモルタル部の強度が高まります。
内側の型枠は、グレーチングを戻すことで代用しました。
こうして養生も行った上で、側溝天端の復旧を行っています。
側溝前後の舗装も、側溝天端が破損した影響があって低くなってしまっていました。
今回は経費を抑えるために簡易舗装合材を利用して、すり付け舗装を実施しています。
このように段差を無くしグレーチングを固定化することで、グレーチングが外れて落ちるような危険な状況を改善することが出来ました。
ちょっとした設計施工ではありますが、こうした様々な経験の積み重ねが大きな力になっていくのだと実感しています
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