今、蔵の修繕工事を行っています。
立派な土蔵なのですが、経年変化や地震の影響で、一部継ぎ目から下の壁が落ちてしまっています。
これは、土壁の基礎部分が弱く、壁自体が水を吸ってしまうことも問題ですし、もともとのジョイント部でもあるため、弱くなった箇所に地震の影響を受けて壊れてしまっています。
今回、将来的なことを考慮して、サイディングの外壁を蔵の周囲に回して保護する方式で修繕することにしています。
これは基礎の状況なのですが、蔵の周囲全体に新たに外壁を受けるための基礎を新築しています。
これにより湿気等が今後入ってくることもありませんし、しっかりと外壁材を受けることも出来るようになります。
土壁にさん木を固定するにしても、土壁に止める訳にはいかないので蔵の柱まで孔を空けてボルト止めを行い、既存の土壁が動かないように固定してしまいます。
今回は、そのような下地処理を行った上で外壁を張る予定です。
これは、崩れた部分の壁を補うために、コンクリート擁壁を構築するところです。今ある壁は、ボルトとさん木による固定処理で落ちることはありませんし、一度落ちた壁上についても、下が頑強なコンクリート壁になるので、今後に落ちるようなこともありません。
更に、内側の一階部分にはコンクリート土間を新設しました。
こうすることで湿気が上がることもありませんし、更には土壁が湿気を調整してくれるので、収納スペースとして最高の状態になります。
写真の柱には、内側から止めたボルトが写っています。
まだ現在作業中なので、完成した際にはまたご紹介させて頂きます。
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