今お世話になっているカーポートの新設工事です。お客様のご要望で、4台横に駐車出来るようなサイズのものになりました。
今回の案件では、当然建築確認の対象になりますし、地盤の耐力試験も必要になりました。
積雪荷重としては、1m対応のものを選択しています。
それだけの工事なので、カーポートの柱を支える基礎からしっかりとしたものにさせて頂きました。
15cmの基礎砕石に加えて、型枠を設置して打設した基礎コンクリート厚も15cmとなっています。
この基礎コンクリートを活かしてガレージ本体をメーカーに組立して頂き、下の写真はそれに根巻きコンクリートを打設して強固な骨組みにしているところです。
柱のビニール養生は汚れや傷がつかないように実施し、こうして型枠を組んでコンクリートを打設することで、より堅実なコンクリート構造物が構築されます。
車のドアの開け閉めを考慮して、前後の柱の数は3本ではなく、2本タイプのものを採用しました。
3本タイプでは丁度車のドアが開く場所に柱があるため、将来的にぶつけたり邪魔になる可能性が高くなるため、今回の仕様を選択しています。
また、今回のガレージ部分の駐車スペースは、コンクリートで構築することになりました。将来的な耐久性を考慮しての判断です。
縦 5.5m ,横 11.25mの大きさになるので、コンクリートひび割れ(クラック)発生の予防として、センターでの目地構築に加えて、コンクリートにクラックバスターを配合することにしました。
センターでの目地は、完全に縁を切るために鉄筋も縁が切れるように施工しています。
つまりは、長手方向のセンターで完全に縁を切ることで、コンクリートの大きさは約5.5m四方とより小さいモノになり、それだけでもひび割れの発生防止になると考えました。
鉄筋を通したままで上部に目地を入れた場合と、鉄筋の縁を切って目地を下まで通して入れた場合とでは、前者ではコンクリートの一体性が解消されていないため、想定通りにひび割れが誘発されない場合があると考えて、本施工を採用しています。
コンクリート打設後も暑い日が続いているため、打設後の散水養生も欠かせません。
コンクリート内外の温度差や乾燥収縮などによりひび割れが発生しますが、自分たちが可能な限りの予防措置を講じることが大切だと考え施工させて頂いております。
お客様から頂戴したご縁に対しては、しっかりとした仕事を通してご恩返ししていきたいと考えています
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