先日工事を実施した、水路の補修工事からです。
高さの違うタイプのL型水路を用いた水路なのですが、宅地側の方が経年変化で倒れてきてしまっています。
両側の水路の高低差が天端部分で30cmあって、こうした条件の下でこのL型水路がこれ以上倒れないように工事をする必要がありました。
そこで、写真のように現場施工でコンクリート梁を構築して、低い側の水路に高い方の荷重を持たせる事で、これ以上L型水路が倒れないようにすることにしました。
今回のポイントとしては、そのコンクリート梁を固定するために工夫をしたことです。
梁の断面的には 幅30cm×高さ15cmなのですが、既存のL型擁壁にオールアンカー(M10-50)を打ち込んで、それと鉄筋(D-10)を一体化させるようにしています。
片側で3本アンカーを打設しており、両側合わせれば6本のアンカーを鉄筋と一体化させて梁を持たせる構造にしています。
また、コンクリート梁の下方にL型のアングルを特注で製作して設置し、1箇所当たり4本のアンカーで両側共に支える構造にしています。
こうした2重の固定化を施し、合計3本の梁を構築して約6m部分のL型水路を押さえています。
最後に生コンを打設し、しっかりと均して仕上げれば完成です。
コンクリート仕上げ
同じ高さのL型水路であれば違う考え方も出来たのですが、天端の高さが30cmも異なるために、今回のようなオールアンカーとアングルの両方でコンクリート梁を支える方法を採用しました。
こうした工夫をさせて頂いた、水路の補修工事でした
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